加工センター
聖なる島の鳥獣たちよ、命を捧げてくれてありがとう
屋久鹿ジビエ王国は、世界自然遺産の屋久島で捕獲した「ヤクシカ」のブランド化に取り組むなど、地域活性化に貢献しています。また、島内の小・中学校へシカ肉を提供し、給食の食材として活用しています。
屋久鹿ジビエ王国の加工センターは、 国産ジビエ認証(令和3年2月4日、第018号)を取得いたしました。
国産ジビエ認証施設(第18号)屋久島ジビエ加工センター
食肉処理施設(屋久島ジビエ加工センター)の概要
所在地 |
鹿児島県屋久島町 |
事業者名 |
株式会社屋久鹿ジビエ王国 |
代表者名 |
福原勝利(ふくはら・かつとし) |
整備時期 |
平成29年度(野生鳥獣食肉処理施設整備事業(町単独事業)) |
取扱獣種 |
シカ |
年間処理頭数 |
518頭(令和元年度) |
従事者数 |
10名 |
主な販路 |
屋久島などの飲食店や東京の高級飲食店に精肉を提供。加工品はお土産店・通信販売等 |
取り組みについて
- 屋久島と口永良部島にしか生息していない希少なヤクシカを食することにより島の食文化としての定着を目指す。
- 捕獲から施設への搬入時間を止め刺し後2時間以内と定め、徹底した個体判別や衛生管理のもと高品質なジビエを提供。
- 「鹿肉大和煮」など自社で開発したジビエ加工品の製造・販売やシカの皮革を利用したオリジナルグッズを販売。将来は、島づくりに貢献するため、鹿肉を使ったレトルトカレーや鹿肉丼などの商品開発等により、観光資源として地域の活性化を図る。
- 命を頂く大切さを子ども達に伝えるイベントを開催、学校給食に食材としてシカ肉を提供。
ヤクシカとは
~世界自然遺産の屋久島に生息する 120% オーガニックなシカ~
1.神秘性Mysterious
屋久島は、平成5年に「ユネスコ世界自然遺産」国内初の認証を受けました。古来、「龍神の宿る島」と呼ばれている神聖な島、それが屋久島です。
ヤクシカは、神秘的な世界遺産の森の中で、生息しています。
2.希少性Rarity
ニホンジカの亜種の一つであるヤクシカは、屋久島と口永良部島のごく一部にのみ生息しています。
屋久島産のヤクシカは、天然記念物の苔やシダを食べて、外敵もなく誰にも侵されることのない森の中でのびのびと育っています。
3.高価値
Valuable
ヤクシカの肉は「安全・安心」な方法で加工されています。
高タンパク・低カロリーのシカ肉は、厳しい体調管理を求められるアスリート食としてだけでなく、美容食・ダイエット食、高齢者の介護食など、さまざまな方面から注目されています。
ハンター紹介
屋久鹿ジビエ王国にご協力いただいているハンターさんにお話を伺いました。
東篠正純さん(ハンター歴10年以上)
岩川実行さん(ハンター歴7年以上)
- Q.ヤクシカをどのように狩猟されるのですか?
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A.「くくり罠」という技法で行います。地面にワイヤー製の輪状の罠を仕掛け、ヤクシカの脚がその輪の中に脚を入れると自然に縛り上げるようになっています。
- Q.捕獲後の加工センターまで運ぶまでの作業は?
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A.捕獲後は生存を確認した上で「止めさし(血抜き)」を直ちに行い、「止めさし」をして2時間以内に解体が出来るように 加工センターへ持ち込みをします。持ち込み後は個体全体を化膿や水泡等が無いかくまなく確認し、体表を丁寧に洗浄、解体にはいります。 解体中も内蔵に一つでも異常があれば食用としての扱いはしません。
- Q.なぜ「止めさし(血抜き)」をするのですか?
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A.けもの臭の原因は、酸化した血液です。血液を的確に抜くために、捕獲後の心臓が動いているうちに放血します。「止めさし(血抜き)」を行うことによって、臭みが少なく良質な精肉へと結び付くのです。